米国株の基礎知識②
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・値幅制限とは
・サーキットブレーカー
サーキットブレーカーてなに?
値幅制限
大幅な需給の偏向や過当投機などによって市場価格が変動したりすると、投資者に投資判断を誤らせ、不測の損害を与えるおそれがあります
取引所では、1日の価格の変動幅を基準値段(前日の終値等)から上下一定範囲に制限しています
これを値幅制限といいます。
しかし、米国株式市場では値幅制限は設けられていません。
しかし、サーキットブレーカーという制度が存在します。
サーキットブレーカー
サーキットブレーカーとは株価が大きく下落したときに、発動される売買停止措置のことを言います。
目的:投資家を冷静にすることが目的に導入された
株式市場で暴落が発生したときに投資家がパニック状態になり株価の下落が止まらなくなることがあります。強制的に売買を止めている間に投資家に冷静になってもらうことで相場を安定させることが目的とされています。
始まり:ブラックマンデー 1987年
NYダウの終値が前週末より22.6%下がり1日の下落幅としては史上最大。
現在は発動基準がNYダウからS&P500に変更されている(2012年)
コロナショックで発動【2020年3月9日】
コロナショックとはコロナの感染拡大に伴い経済活動が停滞し、世界中の株式市場が暴落した事件。
株価下落の要因は、新型コロナウイルスの感染拡大による先行きの不透明感と原油価格の暴落にあると想定されます。
過去、サーキットブレーカーが発動した事例として、日本では、2001年の同時多発テロや2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災等が挙げられます。
また、アメリカでも同時多発テロの際には、1週間という長期間、株式市場が休場する事態となりました。
サーキットブレーカーのlevel
3段階で設定されています。
Level1:米国時間15:25までにS&P500が前日の終値から7%下落したら15分取引停止
Level2:米国時間15:25までにS&P500が前日の終値から13%下落したら15分取引停止
Level3:時間帯に関係なくS&P500が前日の終値から20%下落したら終日取引を停止
サーキットブレーカー発動時の対応
- 冷静に
目的にもあるように焦って投げ売りしないこと
暴落は好機でもあることを忘れず、冷静に考える。
- 現状を正しく把握する
自分が保有している現状の資産を正しく把握する
米国株の各銘柄はどのくらい下落しているのか、現金はいくらあるのか
- 信頼できる情報収集
金融メディアから次の行動に向けた情報収集
世界の経済ニュースや株式市場の状況にアンテナを張り、今後の動向を探ることが重要
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